トレードするにあたってファンダメンタル分析をする人はそもそも少ないですし、テクニカル分析で十分(テクニカルにすべてのファンダメンタルが織り込まれているという考え方)と思ってる人が大半ですよね。僕もそうです。ファンダメンタル分析には目もくれない派なのですが、ここで改めてファンダメンタル分析に対する考え方をまとめておきます!
いくらファンダメンタル分析を無視しても良いとはいえ、気にしておいた方が良いものもあります。
この記事のまとめ

ファンダメンタル分析の種類と考え方
ファンダメンタル分析には2種類の分析方法がある
ファンダメンタル分析には、「世界情勢分析」と「経済指標分析」の2種類の分析方法があります。ファンダメンタル分析をトレードで採用している人はそもそも少ないですし、テクニカル分析だけで十分利益を出していくことができます。
ここでは改めて、ファンダメンタル分析をおすすめできない理由を説明します。

そもそも、相場には企業の貿易戦略が大きく関わっています。貿易には、通貨の両替を必要とするため企業がどのような戦略をとるかによって両替の度合いもタイミングも変わってきます。そしてそれが相場に与える影響はとても大きなものです。
ですが大企業は動きがとにかくノロイ。僕も大企業で働いているのでわかるのですが、対策を練るのに平社員が案を出してそれを基幹職がレビューして、そのレビュー結果をもとにまた平社員が調査をして再度レビューをし直してもらって。OKがでたらさらにその上のえらい人に承認をもらいにいき、そこでもまた突っ込みが入るのでその対応をして。。。なんてことを平気で何日もかけてやっています。
ということで、何かファンダメンタルの変化があって、それを大企業が検討して実行に移し、相場にそれが反映されるまでにはかなりの時間がかかります。さらにそのタイミングなんか、大企業の一部の人間しか知りません。
もっと言うと、大企業は複数存在しますから、そのそれぞれの企業がいつどのようなタイミングでどのように対策を打ち込んでくるかなんてわかりようがないのです。
ファンダメンタルを見て、それがチャートに現れるまでにはかなり時間がかかるということは、トレードプランも作りにくいということになります。さらにファンダメンタルと値動きとの関係性も把握するのは至難の業です。
良くニュースなんかで、「今日はこういうことがあったから相場が暴落した」なんて説明がされてますが、あれは完全に後付けで適当なものです。たった一人の大株主が気分で株を売却した時だって、適当なニュースと紐づけされて報じられるくらいですから。それだけ誰もファンダメンタルと値動きの関係性を明らかにすることができないということです。
そもそも全てのアクションは値動きに現れますから、テクニカル分析だけしっかりとしておいて今の値動きに集中することで、上手なトレードはいつでもできます。
ということで、ファンダメンタル分析でトレードするのは僕はおすすめしませんし当然僕もやっていません。
世界情勢分析だけは気にしておいた方が良い
テクニカル分析を極めることで、どのような通貨であってもトレードで利益を出すことができます。
だけどファンダメンタル分析の中でも唯一気にしておいた方が良いのは「世界情勢」です。日足レベルでの大きなトレンドが形成される時は、この世界情勢の変化が影響していることがあります。

過去、新型コロナウィルスのパンデミックによりドル円は大きく動きました。
このように、世界情勢の大きな変化により相場が動いた時は、長くトレンドが続くため利益を思いっきり伸ばせることがあります。世界情勢が変わると、世界中の人がパニックになるため、一気にチャートの動きが変わります。ファンダメンタルがチャートに反映されるまでの時間が極端に短くなるのです。
たまに大きな相場の動きがあった時は、それが世界情勢の変化によるものなのかどうかを見極められるようにしましょう。といっても、普段からニュースを見ておけばすぐにわかることなのであまり難しく考えなくても大丈夫です。

ということで、トレードについてはテクニカル分析を最重視しておきましょう。ファンダメンタルについては軽くニュースを見ておくくらいで十分でしょう。
ここで注意しておきたいのは、ファンダメンタル分析をほぼ無視できるのはFXトレードだけの話です。株式や仮想通貨などで投資をする場合はしっかりとファンダメンタル分析をしなければいけません。僕もトレードではなく投資をするときは、ファンダメンタルを重視します。