こんにちは!勝てる手法を探し回ることはよく「聖杯探し」とも言われますよね。かくいう僕は聖杯探しのプロと名乗っても良いくらい、いろんな手法に手を出していました。手法をコロコロと変えながら勝てる手法を探し求めることは何がいけないのか、僕が聖杯探しの旅をしていた頃の経験から得た考えを書いておきたいと思います。
そして手法について考えるときに重要になってくるのが、ボラティリティに対する考え方です。ボラティリティはある方が良いのか、ない方が良いのか。ボラティリティがない方が、余計なダマシなんてのもなさそうだしよさそうに思えますが、僕はその逆でボラティリティはある方が良いと考えてます。その心は!?この記事で明らかにしたいと思います!
この記事のまとめ

手法を変えると全てが遠回りになってしまうワナ
手法は変えないことがとにかく大切
トレードで利益が出ない時って、手法のせいにしがちですよね。「この手法がわるいんだ!」「ほかにもっと良い手法があるはずだ!」なんてことを考えてしまい、自分の手法の何かの判断基準を変えてしまうことが良くあります。そして改善した手法を使ってまたトレードにチャレンジするのですが、結局同じ壁にぶつかります。
手法のせいにしている以上は、手法を変える努力をしようとすると、かえって遠回りになってしまうことが良くあります。
大切なのは、エントリーの判断方法ではなくて、メンタル管理術や資金管理術などほかのところにあるのですが、それに気づかずに手法の改善にばかり意識を向けてしまうのです。
これがまさに「聖杯探し」と言われる根本的な原因です。手法の改善に時間をかけてしまうと、冗談ぬきで何年も勝てない時期を過ごすことになってしまいます。
手法の改善をすることによって、勝てるトレーダーに近付いているつもりが実は遠回りしちゃってることが良くあります。
代表的な遠回りの例
まず、(あくまで手法に限っていえばですが)損切りにあったからといって反省するのをやめるべきだと思います。反省すると、次は同じことをしないように手法の何かを変えることになります。そうすると、今まで自分の体にみについていた勝率やリスクリワードの感覚が崩れていきます。
たとえ損切りが続いたとしても、他の手法に手を出すことはご法度です。その新しい改善された手法であっても、損切りが続くフェーズがいつか来ることになります。そうするとまた同じように今の手法が信じられなくなって、また何かを改善しようとしてしまいます。あとはこの無限ループが続くだけです。
この無限ループこそが、聖杯探しの旅です。聖杯探しの旅から抜け出すには、このからくりに気づくことから始めなければいけません。
負ける時期は必ず訪れます。そのフェーズをちゃんと乗り越えて、FXのタブーを破ることなくトレードを継続していくことが大切なのです。
関連記事:FXのタブー
トレード手法を変えなくても、トレードする時間足をコロコロと変えることがあります。5分足でトレードしていたのに、5分足トレードではうまくいかないから1時間足でトレードしようとしたり。。
一見これは問題ないようにも思えますが、トレードする時間足を変えることでリズムをつかめなくなってしまう悪影響があります。
利確をする時間的な感覚や、損切りになって次のトレードにのぞむまでの時間的感覚が、時間足を変える前から変わってしまうのでリズムをつかむのが難しくなってしまいます。
トレードはとても繊細なもので、損切りを受け入れるために必要な時間を把握しながら感覚をチューニングしていかなければいけません。
関連記事:損切りを受け入れる
時間的な感覚を一定にしないと、経験を積み上げることもできません。同じ時間足でトレードをしながら実践することで、言葉では表すことができないいろんな感覚をつかんでいくのが一番の近道です。
ボラティリティに対する考え方
ボラティリティはある方がトレードしやすい
手法をコロコロと変える原因の一つとして、ボラティリティの大きさがあります。ボラが大きいと相場に揺さぶられてしまい、その結果手法を改善しようと考えてしまいます。
ボラティリティがあると怖いと考えてしまいがちですよね。あえてボラティリティがある通貨ペアを避けて、落ち着いている通貨ペアを選んでしまうこともあります。僕もボラティリティがあると怖いと思っていましたが、トレードを経験するうちに、その考え方も変わってきました。
まず不思議に思ってたのは、勝てているトレーダーさんはみんなボラティリティがある通貨ペアでトレードしていたことです。勝てるようになると、ボラティリティが大きくてもうまく対処できているんだと思っていたのですが、自分でトレード経験を積んでいくうちに、ボラティリティがあるからこそ勝ちやすいんだと思うようになりました。
ボラティリティがある通貨ペアでトレードすると、いろんなメリットがあるのです。
まず、ボラティリティがある分、典型的なチャート形状を作りやすくエントリーチャンスも多くなります。さらに、うまくエントリーできれば利益も伸ばしやすいので、リスクリワード比率も大きくとりやすくなります。
取引所によってかわりますが、ボラティリティがある分、相対的にスプレッドも小さくなる傾向にあります。これは地味にうれしいメリットです。
ボラティリティがある怖さは、ちゃんと資金管理術を徹底することによってカバーすることができるのです。

ボラティリティがあっても、ちゃんと資金管理を徹底して、損切りを細かく設定することで損切りの金額を抑えることができます。そして、ボラティリティの大きさを有効に活用してしっかりと利益を伸ばします。ボラティリティがあれば、それだけ利益も短時間で増えやすいのです。
おすすめの通貨
僕はボラティリティがあるものでトレードをしています。中でもゴールド(XAU/USD)はとてもおすすめです!マイナスのスワップも比較的少なくボラティリティについては天下一品なのでエントリーチャンスも多いです。日足レベルでの大きなトレンドも発生しやすいので、利益も大きく伸ばすことができます。
その代わり、資金管理は本当にしっかりとしていないと、一気に資金が溶けてしまうので注意です。
他にもビットコインもボラティリティがあってトレードしやすいのですが、マイナススワップが大きくて、これがボディーブローのように効いてくるのであまり僕は好きではありません。。
デイトレでもマイナススワップをとられるので、できればゴールドでトレードするのが一番おすすめです。