今回の題材はこちら!
上昇トレンドが長く続いている場面です!!
このチャートを見たトレーダーたちの気持ち
「ここから買うのは遅すぎるかな?」
「急激な下げが怖い・・・・。」
「そろそろ下げるからショート入れたいな」
「上昇に乗り遅れて悔しいいいい!!」
色んな気持ちが入り混じってしまう形です。
中には闇雲にショートを入れてナンピン地獄にハマって大怪我する人もいます(経験済み)。
トレーダーを悩ます相場ですが、どのように立ち振る舞えばいいのか深ぼって考えていきましょう!
損したくないなら見るべし!!
長く続いた上昇トレンドでの立ち回り方
ここまで上げてしまったら流石に迷ってしまう上昇トレンド!
以下のテーマに焦点を当てながら立ち回り方を解説してきます。
- 立ち回り方の結論
- チャートを読む時のポイント
- これからチャートがどんな動き方をしていくか
- 立ち回り方総まとめ
できるだけ難しい言葉は使わないようにしますが、「ロング」や「ショート」などの基本的な言葉は使わせていただきたいので許してください。。
結論:ロングする場所を探せ!
では最初に結論からお伝えします。
次の2つの方法で利益を狙っていきましょう。
- 押し目を探してロングする(難易度:高)
- 上がったところで低ロットでショートを積み上げる(難易度:低)
うんうん。上昇トレンドの場合は「押し目買い」が基本戦術ですよね。
下がったら買っていく。そりゃそうだ。
ん??2番目はなんだ!?ショート???
なんじゃそりゃ!!!!大怪我するだろうがい!!!
いやいやそんなことない。ショートでも十分勝てる相場です。むしろ押し目買いロングを入れていく方が難しい!
ポイントは長く続いた上昇というところにあります。
いいですか。長く続いた上昇トレンドは特殊です。
ドル円でも滅多に起きません。相場の8割はレンジ相場だと言われているくらいですからね。
残り2割のトレンド相場でも、「長く続く」というのは稀有です。
そんな相場でどのように立ち回るべきなのか、とっても難しいですよね。
なぜこの2つの戦略が通用するのか、もっと深ぼって考えていきます!続きいきましょう。
チャートを読む時のポイントを深掘り!
上昇トレンドが長く続いている場合に考えるべきポイントは以下の2点です。
- このトレンドはどこまで続く可能性があるのか
- トレンド転換するとしたらどんな動き方をするか
考えるべきポイント1: 今のトレンドがどこまで続くのか
まず最初にトレンドがどこまで続いていく可能性があるのかを考えてみましょう。
トレンドが長く続いていると、どうしても「そろそろ下がるっしょ!」と考えてしまいますよね。
でもそれは単純に「自己都合」なだけで、僕たちトレーダーが勝手に決められることではありません。相場はそんな思惑を無視して突き進んでいきます。
きびしぃぃ〜〜
だからまずはフラットな目線で(できればポジションを持っていないうちに)じっくりと「トレンドがどこまで続きそうか」考えてみるのが得策です。ポジションを取るのはそのあと。
ここで、トレンドがどこまで続くか考える方法を伝授します。以下の2つを考えてみてください。
- エリオット波動のカウント
- 上位足のレジスタンスライン
フィボを使って伸び率を見る方法もあるけど引き方も難しいし、この2つで十分!
まずはエリオット波動です。
チャートをぎゅぎゅっと縮小して上昇トレンドが始まったところから波動をカウントしてみましょう。
(場合によってはひとつ上の時間足に切り替えてもOK)
今回はトレンドがかなり長いので、5分足に切り替えてチャートを縮小します。
するとこんな形。トレンドが始まったっぽいところを見つけられましたね!
トレンドが始まったっぽいところを起点にして、波動をカウントします。
正直、エリオット波動のカウントってすごく難しいですよね。どこからカウントしたらいいか全然わからない。。
そこで大切なのが「ある程度抽象化しながら適当に波動をカウントする」ということです。
ギチギチに波動をカウントしようとしてしまうとよくわからなくなるし、途中でエリオット波動のことが嫌いになってしまいます。
正直波動のカウントの仕方に正解などはないと思っています。
だから、「自分ならこうカウントするぜ!」という自分の目線で波動をカウントしてみるようにしましょう。
先ほどのチャートに波動をカウントした線を引いてみました。
かなり適当です。だけど適当に引いた時がだいたいその通りにチャートが進んで行ったりします。自信を持ってください。
ここで改めてカウントした波動を見てみると、すでに上昇5波が終わっていることが分かりますね。
ということは一旦トレンドが落ち着いて下降3波に移っていく可能性が考えられます。もしかしたらここで、上昇トレンドが終わるかもしれないという仮説が立ちましたね。
ですがこれだけではショートを本格的に入れていくという根拠は薄いです。
事実、ダウ理論的に考えるとまだまだ高値を更新している段階ですから、これからすぐに下降トレンドに移るかと言われると怪しい部分がありますよね。
それにエリオットカードの上昇5波が終わったとしても、継続して上昇することもよくあります。
そのためエリオット波動のカウントだけに頼って安易なトレードをするのではなく、他の要素も深く考えながらチャートを見ていくことにしましょう。
ちなみに記事の後半で「チャートがどのように動いていくか」パターンを考えていくことにしますが、このように「仮説を立ててみる」というのはすごく大切なことです。
仮説を立てることによって、「これからどのようにポジションを持っていけばいいのか」という計画を立てられるようになります!
まずはエリオット波動のカウントについては以上です。
トレンドがどこまで継続するのか考える方法として2つありましたよね。
- エリオット波動のカウント
- 上位足のレジスタンスライン
エリオット波動についてはこれまで説明した通り。
続いて上位足のレジスタンスラインについての説明をしていきます。
トレンドが収束していくポイントはだいたい決まっていて、上位足のレジスタンスラインがその候補になります。
他にもキリ番や、史上最高値などの要素があります。要は他の人が注目する価格ラインでトレンドが変わりやすいということです!
今回はその中でも一番有力な手掛かりとなる上位足のレジスタンスラインについて説明していきます!
よく作用するレジスタンスラインは日足以上のレベルで引けるラインです。
日足、週足、月足のチャートを見て、レジスタンスラインを探してみましょう。
こちらが日足チャートです。
レジスタンスラインを探す時は、過去のチャートの高値や安値に注目してラインを引いていきましょう。
ラインを引きすぎるとかえって混乱するので、ある程度幅を持たせて重要なポイントだけを見ながらラインを引いていくことにしましょう。
それと、今の価格を基準にしてその上下に水平線を引いてみるといいです。
日足に水平線を引いてみた結果がこちらのチャートです。
水色の丸いところに注目して水平線を引いてみました。
上昇トレンドの場合にトレンドがどこまで続くのか仮説を立てるために必要なのはレジスタンスラインだけですが、今回は一応現在価格より下のサポートラインも引いてみました。
水平線の引き方にもいろんな基準(実体に引くのかヒゲに引くのか等)がありますが、ある程度割り切りながら「他の人がどのようなポイントを見ているのか」を考えながら引いてみるようにしましょう。
ラインを引くところに迷ってしまったら、時間足を上げて週足や月足のチャートを見ると引きやすくなるよ!
ここで先ほどの日足チャートを少し拡大してみると、ちょうど今水平線に到達しているところだということが分かりますね。
もしかしたら今タッチしている水平線にレジスタンスされてトレンドが終了する可能性もあります。
水平線にタッチした時の動き方として考えられるパターンはこちら。
- 水平線でピッタリ押し返されて下げてくる
- 水平線を一度上に抜けて下げてくる
- 水平線を無視して上昇を続ける
- 水平線をまたいで上下にレンジ相場を作る
以下は水平線の上から動いた時の動き方を整理したものです。
色々な動き方がありますが、この中でも「水平線を無視して上に大きく抜けていく」のはよっぽど強いファンダメンタル的な要素がなければ可能性としては低いです。
強いファンダ要素の例
・アメリカが(または日本が)政策金利の方針を転換した!
・アメリカの大統領が変わった!
・(起きてほしくはないけど)戦争が起きて地政学的リスクが高まった!
つまり何もファンダメンタル的なニュースが出ていないのであれば、水平線にタッチしている以上は一度何らかの下落があると考えていいでしょう。
(ちなみにこの上昇トレンドが起きた時はそれほど大きなファンダは出ていませんでした)
ここで初めてショートを打つことの優位性が出てきましたね!
仮に今タッチしている水平線を上に抜けていくことがあるとすれば、次に目指すのは1つ上の水平線になります。
今回は2024年の12月のチャートをもとに説明していますが、いつのチャートであっても考え方は同じで、日足以上の上位足チャートを見てレジスタンスラインを探していきます。
以上で「今のトレンドがどこまで続くのか」の考察は終わりです!
まとめるとこんなかんじ
- エリオット波動の上昇5波動は終わっている
- ダウ理論的にはまだまだ上昇トレンドが続いている
- 日足の水平線にタッチしたところで押し下げてくるかもしれない
- 日足の水平線を上に抜ければまだまだ上昇が続くかもしれない
どれも仮説にしか過ぎませんが、あり得る動き方ですね。
勝手に上昇トレンドの終わりを自分で決めるのではなくて、チャートからトレンドがどこまで続くのかを素直に読み取ることが大切です!
考えるべきポイント2:トレンド転換するとしたらどんな動き方をするか
では続いて、仮にこれから上昇トレンドが終了するのであればどのような動き方をするのかについて考えてみましょう。
上昇から下落にトレンド転換する時の動き方は決まってて、以下の3通りです。
ダブルトップとトリプルトップは教科書的な動き方ですよね。FX 大全にも基礎のチャートパターンとして掲載しています。
そしてこれとは別にもう1つ、ジェットコースター的に一気に下落するパターンもあります。
上昇トレンドが続いた時に多くの人が怖がるのがこのジェットコースターのパターンですね。
上昇トレンドだからと言って下がってきた時にロングを入れると大暴落に巻き込まれて大怪我することになります。
僕もこれが怖い!
相場は上昇するよりも下落する時のスピードがとっても早い!!なんでだろう
本来はこういうジェットコースター的な下落の動き方は株式相場での動き方なんです。
FXの場合は2つの通貨の強弱にすぎないので、上昇と下落の動き方に本来は差が出ないはずなのですが、なぜか下落の方がスピードが早かったりします。
実はこのジェットコースターが起きる時も大体動き方は決まっています。
高値を短い時間で3回つけた後にこれまでの上昇トレンドの動きを全て否定してジェットコースター的に大きく下がることが多いんです。
この3回プッシュを利用してショートでトレードしていく人もいたりします。
ですけどこの3回プッシュを見つけるのは結構大変で、下落した後になって初めて気づくことが多いのであまりおすすめしません。
ここ数年は特定のチャートパターンを待ってトレードする方法が流行りつつあります。勉強した時は「なるほど」って思いますが、生の相場で特定のチャートパターンを待つのって意外としんどいです。ましてや本業があるトレーダーさんがほとんどだと思います。本業している間にチャートパターンが出現してトレード機会を逃してしまうこともよくあります。そういうのを繰り返しているうちにだんだんとチャートパターンを待てなくなって暴走することも少なくありません。チャートパターンを知っておくのは悪いことではないですけど、一つのチャートパターンに絞ってトレードしようとするのはかなり辛いのでやめといた方がいいです!(経験者は語るでした!)
以上の観点から改めてチャートを見てみましょう。
まずは5分足チャートで全体の上昇トレンドの動き方を見てみます。
まず明らかにダブルトップやトリプルトップの形は作っていませんよね。
続いてジェットコースターの動きをするとしても、短い時間に3回の高値プッシュはしていません。
これからいきなり下げてくることは考えにくいですね。
ここで、5分足の先っちょを1分足で拡大してみてみます。
すると1分足では2回短い時間に高値ブッシュをしているので、もし3回目のプッシュの後に下げてくることがあるとしたら、ジェットコースター的に一気に下げる可能性もありえます。
だけどこれは1分足での話。5分足で見るとまだまだ上昇トレンドを否定するまでの動きにはならないと考えられますね。
こんなに長い上昇トレンドが終わるにはトレンドの頂点でそれなりの動き方が必要で、例えばダブルトップだとこんな感じの動き方をして落ちていくのが定石です。
他にも5分足レベルでトリプルトップや、高値3回プッシュからのジェットコースターを作ってくれないとトレンドが終わったとは考えにくいです。
以上のことから、この上昇トレンドの状況としては次のことが考えられます。
- 5分足レベルではまだまだ上昇トレンド転換の兆しはない。
- 1分足レベルでもしかしたら下げてくるかもしれない。
- だけど1分足下落はこの上昇トレンド全体を大きく否定するような動きにはならないだろう。
- ここから下げに転換するとしても5分足レベルで上下にジグザグと動きながら転換しそう。
以上で長く続いた上昇トレンドの場合に考えるべきことは最低限押さえることができました!
これまでの要素を抽象的にまとめるとこちらの図解のようになります。
長く続いた上昇トレンドではこの2つのポイントを考えることで、トレードの戦略を組み立てられるようになります!
では次に、これまで考察した内容を元に今回のチャート例を使って未来の動き方を考えてみましょう!
だんだん見えてきたぞー!
未来の動き方をパターン化すると・・・
これまでのポイントを元に、これからチャートがどのように動いていくかを考えてみましょう。
パターンを考える時は最低でも3パターン(上昇・レンジ・下落)考えておくようにします。
今回は、以下のように仮説を立てて3つ考えてみました。
ここで重要なのはこれまで考えた要素を無視せずに丁寧に考えてパターン化してみることです。
例えばパターン1の「転換の形を作って下落」という一つをとっても、「まず1分足レベルで3回目のプッシュを作って一度下げる!」とか「下げた後にまた上げてきて前回の高値でダブルトップをつけてから本格的に下げる」とか、細かい動き方を考えてみるのがポイントです。
ここで動き方のパターンをできるだけ多く出せるようにしておくと後になって「まさか!」と思うような動きが少なくなってきます。
するとどんな動き方をしても動じずにあらかじめ考えてた戦略に沿って立ち回ることができます。
他にもこんなパターンが考えられますよね。
最初のうちはこのパターンを作るのに苦労するかもしれません。僕がトレードを始めた時もそうでした。
でもいろんな相場でトレードしていくうちに「だいたいこういう動き方をしていくな」っていうのがな経験値でわかるようになってきます。
だんだんといろんな相場の経験を積みながら、将来の動き方のパターンを作れるようになってください。
とにかく自分で考えてパターンを作ってみて、その後に相場がどんな感じで動いたか答え合わせをしてみるのが近道です。
今回は最初に考えたこの3つのパターンをメインストーリーとして考えていきます。
それぞれのパターンに共通した動きを考えながらこれからの立ち回り方を考えていきましょう!
立ち回り方総まとめ
この記事の冒頭で立ち回り方に2つのパターンがあると説明しましたね。以下の2つです。
- 押し目を探してロングする(難易度:高)
- 上がったところで低ロットでショートを積み上げる(難易度:低)
それぞれの立ち回り方について、これまで考察した要素を踏まえながら詳しく説明していきます。
押し目を探してロングする
まずは押し目を探してロングする方法です。上昇トレンドでの基本のトレード戦略が押し目買いですよね。
ですが、長く続いたトレンドでの押し目買い戦略は失敗しがちです。だから難しい。
トレード初心者のうちに「上昇トレンドだからロングしよう」と考えてて、ロングした途端下げてきてしまって、どうすればいいかわからなくなったことありませんか?
実は「誰もが上昇トレンドだと分かっている」時は押し目買いの難易度が上がります。
ただしファンダメンタルの材料がある場合は別なので気をつけてください!
例えばアベノミクス相場だとか、アメリカの継続的な利上げだとか、一方通行に動く相場ももちろんあります。ですがそんな相場は数年に一度くらいの頻度です。何にもない時に上昇トレンドが続いた時は、先ほど書いたようにトレードのライドはどんどん上がっていきます。
だからファンダも一応見ながらトレードしなくちゃいけないよね
先ほど将来の動き方についてパターンを3つ考えましたよね。
実はこのどのパターンでもロングを入れれば勝つことができます。
よく見るといずれのパターンでも、今の価格帯よりも上昇する波が発生していますよね。
だけど押し目買いは難しいんです。
なぜかというと「長く続いた上昇トレンドだからいつか急に下落するんじゃないか」という恐怖感がつきまとうからです。
だから下げてきた時に買うことはなかなかできないです。仮に変えたとしても一段と下げたところですぐに損切りしてしまって損を出してしまうのがオチです。
押し目買いの候補として考えられるのは「前回高値などの水平線」です。
だけどそこまで落ちることなく上昇を継続する場合もあります。そんな状況でちゃんと待てるでしょうか?
仮に待てたとして、損切りはどこに設定したら納得がいきます?
一段と下げた時に損切りして、損切りした途端また上昇を始めるなんてこともしばしばあります。
そうなると悔しくてまたロングを打ってしまいますよね。そしてまた損切りさせられる。。。この繰り返しです。
それに大体の場合は上昇トレンドだから「早くロングが打ちたい!」となって、高値づかみさせられるパターンがほとんどです。
経験あるー!!
エリオット波動的にも、上昇5波はすでに形成されているため、ロングを打ったとしてもそれ以上上昇してくれる自信もあまり持てません。
さらに日足の水平線にタッチしていることからも1回深い押し目をつけてくる可能性もあります。
まとめるとこんな感じ。
- 「押し目買い→損切り」のループにはまってしまう可能性があって危険
- エリオット波動の上昇5波が作られているので上昇継続の期待感も薄い
- 日足の水平線にタッチしていて一度深い下落が発生する可能性がある
このように力強いファンダメンタル材料がないのにも関わらず、上昇が長く続いている相場では高値掴みの警戒心を持ちながらロングを打っていく必要があります。
だから押し目買いが難しいと言えるのです。
バンドワゴン効果について
有名な話ですがトレンドにおいて一番得をするには、トレンドが形成される初期の段階でポジションを持っておく必要があります。誰もがトレンドだとわかる状態でエントリーしても旨みはかなり少ない。むしろ動きがさせられてしまうリスクが高まってきます。誰もがわかるトレンドというのは押し目買い戻り売りで勝負するにはリスクが高い相場だと心得ておきましょう!
トレンドを使って押し目買いの定番戦略でトレードする時のリスクの関係はこんな感じです。
「トレンドが始まったかな?」と疑いを持っている人が多い時に押し目買いでサクッと取るのが「押し目買い・戻り売り」で勝てる時です。
上がったところで低ロットでショートを積み上げる
押し目買いが難しいとなると、おすすめなのが低ロットでショートを積み上げていく方法です。
ナンピンを持っていくということです。
ナンピン戦略はプロップファームでは禁止されていたりと、一般的には禁じ手です。
ですがこういった長く続いているトレンド(かつ強烈なファンダ材料がない状況)では、有効に機能することが多いです。
ナンピンを入れて行く時に考えておくべきポイントは以下の通りです。
- ナンピンを入れるポイントと回数を決めておく
- ナンピンを諦める撤退ポイント(損切りポイント)はどこにするか決めておく
- 撤退した時に損するお金がいくらになるかをあらかじめ計算しておく
- 上がっている時にショートを打つ(下がっているところでロングを打つ)
ナンピンショートを入れていく以上、ポジションを積み上げていくことになるので、上昇が継続すればするほど損失は膨らんでいきます。
だからあらかじめ計画を立てておき、最悪損切りした時に「何円まで損することになるのか」を考えておかなければなりません。
それと上昇トレンドでショートのナンピンを打っていく時にやりがちなのですが、下がってきたからショートを打つのではありません。
勇気を出して上がっている時、高値を更新している時にショートのポジションを打っていくようにしましょう。
みんなが「ショートを打つのが怖い」と思うようなポイントで、あえてショートを打ち込んでいくことで利益を出していくことができます。
3つのパターンを考えた時の図のうち、赤い丸マークで囲っているところでショートを打っていくイメージです。
それにショートを今のうちに積み重ねておくことで将来的に美味しい状況を作り出すことができます。
トレンドがどこまで続くのか考えた時に、日足を見て水平線を引いてみましたよね。
もしかしたら今タッチしている水平線で押し返されて一度日足レベルの下落が始まるかもしれません。
一度この日足を上にブレイクしたとしてもそれが上ヒゲになって下がってくることもよくあります。
それを狙ってショートを今のうちに積んでおくのです。
エリオット波動の上昇5波動もすでに終わっているので、何らかの押し目を作ってもおかしくありません。
仮にパターン3の「否応なく上昇を続ける」パターンとなってしまった場合、次は一つ上の水平線を目指して上昇してくることでしょう。
この1つ上の水平線はかなり意識されてて、日足レベルの前回の高値になっているので、こんな感じでダブルトップ的な動きをして大きく下げてくることも考えられます。
こうなるとショートを積んでおいたらかなりおいしくて、日足レベルの大きな下落トレンドを総取りすることができますよね。
ですが、もしかしたら一つ上の水平線も1度上に抜けてくる動きをするかもしれませんよね。僕だったらそこで損切りを入れます。
だけど日足レベルでこんな大きな上昇の形を作るとしても、5分足や1分足レベルでは一度下落を見せて上がっていくことがほとんどです。
高値でショートを積み上げていくことをしていれば、どこかで含み益になる可能性が高いのです。
こんな感じで上昇トレンドだからと言って単調に「押し目買い!!」と頑なに考えるんじゃなくて、どうやったら大怪我せずに相場から利益をいただくことができるのか、謙虚に物事を考えるようにしましょう!!
以上が長く続いた上昇トレンドでの立ち回り方です。
メンタルを崩されないように継続して利益を出していくためにも、現在の相場の動きとこれからの相場の動きを丁寧にじっくりと考えていきましょう!!
1つ1つ考えていけば難しくなーい!
チャート分析のためにタメになる知識
さてこれまで説明してきた考え方の中でいくつか重要なポイントがあったので最後にまとめておきます!
- エリオット波動は「ある程度抽象化しながら適当に波動をカウント」してみよう
- ポジションを取るのはじっくりと考えたあとでOK
- 特定のチャートパターンを待つのって意外としんどいからやめた方がいい
- 押し目買い・戻り売りで勝てるのはトレンド形成初期の段階
- みんなが「ショートを打つのが怖い」と思うようなポイントでショートを打つ!
「こんなに上昇トレンド続いてて今からトレードするならどうしたらいいかな?」って迷った時、まずはエリオット波動のカウントから入ってみましょう。
それをするだけで、「飛び乗りロング!!」なんて恐ろしいことはしなくなります。
ちょっとの工夫で大きく成績を変えていきましょうねっ。
ちなみにトレードで真剣に勝手いきたいなら「本気講座」がおすすめ!
これまでの思考法も本気講座の内容を基本にしています。
こちらの画像から本気講座の説明に飛べますよん。
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