FXリスクリワードレシオの計算方法を現役トレーダーが徹底解説！

• リスクリワードレシオの計算方法がわからない！
• リスク管理がうまくできない…
• リスクリワードを意識しても利益が出ない…

こんな悩みを解決できる記事です。

リスクリワードの基本から計算方法、そして勝率とリスクリワードレシオとの関係を説明します。

この記事を読めば、リスクリワードについて完全に理解し、リスクリワードレシオの最適な設定方法を身につけることができます！

FXにおけるリスクリワードレシオの基本3つ

FXトレードにおけるリスクリワードレシオとはなにか。
基本を3つに分けて説明します。

• リスクリワードレシオとは何か
• リスクリワードレシオの重要性
• リスクリワードレシオと勝率の関係

リスクリワードは知っているけど稼げてない方は、この機会に基本からちゃんと理解してトレードに活かせるようにしておきましょう！

リスクリワードレシオとは何か

リスクリワードレシオとは、トレードにおけるリスクとリワードの比率を示す指標です。

• リスク=損切り金額
• リワード=利確金額

という考え方をしてください。

１回のトレードのリスクをどれだけ取るか、そしてそのリスクに対してどれだけのリターンを「期待するか」を計算するために使われます。

リスクリワードレシオの考え方には、以下の２つの考え方があります。

• 計画におけるリスクリワードレシオ
• 実績におけるリスクリワードレシオ

計画におけるリスクリワードレシオとは、トレードする前に決めておく「理想のリスクリワードレシオ」です。
トレードする前に損切り予定のポイントと利確予定のポイントからあらかじめ計算します。
そして、「これくらいのリスクリワードならエントリーしても良いか」という具合にトレード判断のために使います。

反対に実績におけるリスクリワードレシオとは、トレードの結果から計算します。
勝ったトレードの平均利益金額を、負けたトレードの平均損失金額で割り算します。
トレードしてると、「指標があるから予定やりも早く利確しよう」とか「思った動きと違うから早めに損切りしよう」という判断をすることがありますよね。
そんな時は、計画していた損切り予定ポイント、利確予定ポイントとは違うところで決済することになります。
こういった時に、計画していたリスクリワードレシオとは違うリスクリワードになります。

そのため一般的には、計画と実績はズレることになります。

他にも、ピラミッディングやナンピンをする場合は計画上のリスクリワードレシオが計算しにくいので、計画と実績はズレやすくなります。

計画と実績、それぞれのリスクリワードレシオにはそれぞれの役割があります。

計画におけるリスクリワードレシオの場合は、トレード前の判断材料に使います。
そのリスクリワードレシオでトレードを何度も繰り返した時に、十分利益が残るものなのか考えてエントリーします。

それに対し、実績におけるリスクリワードレシオの場合は、これまでのトレード実績の評価に使います。
自分が考えていたリスクリワードレシオと比べてどんな成績になっているか評価します。
実績上の勝率とリスクリワードレシオを見て、今後も今の手法でトレードしても良いのか評価します。
評価の方法としては「バルサラの破産確率」を使うのが一般的です。
リスクリワード、勝率等の要素から、破産確率をチェックし自分のトレードを見直します。

このようにリスクリワードについて深く理解することで、トレードの判断や実績の評価ができるようになります。

リスクリワードレシオを理解しておくことで得られるメリットをもう少し詳しく説明していきます。

リスクリワードはなぜ大切なのか

リスクリワードを理解し適切に設定することで、トレードが劇的に変わります。

適当にやっていたトレードとは違い、戦略立ててトレードで「稼ぐ」ことができるようになります。

• リスクを自分で設定できるようになる
• 冷静にトレード戦略を考えることができる
• 一貫性を保つことができる

トレードのうち自分で決められる要素がどれだけあるかご存知ですか？

実は、自分で決めることができるのは「リスクだけ」なのです。
ほかの要素は、相場にお任せするしかないので自分で決めることができません。
そのリスクを、自分で設定できるようにするためにはリスクリワードという考え方を理解しておく必要があるのです。

次に、リスクリワードを自分で考えられるようになると、損切りポイントと利確ポイントをトレード前にじっくりと考えるようになります。

この「じっくりと考える」というプロセスがとっても大事です。

トレードにおいて大切な、冷静に考えるという状態をキープできるためです。
メンタル崩してはちゃめちゃなトレードする時って、「冷静に考える」ということができなくなっています。
リスクリワードを最初に考えることによってそんな状態とは無縁にトレードができるようになります。

そしてリスクリワードを考えることによって、自分が狙いたいリスクリワードレシオのポイントでしかトレードしなくなります。
エントリーポイントも厳密に絞り込むようになります。

その結果、トレードに一貫性が出てくるようになります。
稼げていない時って、「一貫性」がないまま何度もトレードしてしまいます。
ある時は利益をかなり小さい状態で利確してしまったり、そしてある時は損切りしたくないから含み損を放置してしまったり。
このように「一貫性」がない状態でトレードを続けていると、必ずコツコツドカンになります。
コツコツドカンを避けたいなら「一貫性」を持つようにしてください。
そのためには、リスクリワードについて理解し、トレードで活用しないといけません。

以上のポイントを理解すれば、リスクリワードがいかに大切かわかると思います！

トレードするなら無視して通れないリスクリワードの概念をしっかり理解しておきましょう！

必見！リスクリワードレシオと勝率の関係

トレードでどれだけのお金を稼げるかは、リスクリワードレシオと勝率で決まります。

リスクリワードと勝率、そして利益との関係は以下のようになっています。

• 高いリスクリワード：低い勝率でも利益を出せる
• 低いリスクリワード：高い勝率でないと利益がでない
• リスクリワードと成功率のバランスが重要

ですが、一般的な手法ではリスクリワードレシオに対する勝率は大体決まっています。

僕自身が実際に検証してみた結果も踏まえ、リスクリワードと勝率の関係をお伝えします。

リスクリワードレシオと勝率との関係は次のようになっています。

RRR	勝率	難易度
0~1.0	60%	リスクリワードレシオが低い分、勝率は上がりやすい。
1.1~1.5	50%	半々の確率で勝ててくる。十分資金が増える。
1.6~2.0	40%	高いリスクリワードレシオなので、その分勝率が下がってくる。
2.1~	30%	ほとんどのトレードで負けるけど、勝てた時の喜びが半端ない。

※リスクリワードレシオは”RRR(Risk Reward Ratio)”と略しています。
RRR1.5とは、リスクが1に対してリワードが1.5。ということを意味します。

トレードを始めて間もない場合は、RRR1.1~1.5あたりでトレードするのが良いです。

リスクリワードレシオは高くすればするほど、勝率も落ちるし難易度も高くなります。

勝率が落ちればメンタルへも悪影響となります。

なのである程度の勝率を出せるRRR1.1~1.5でトレードしましょう。

トレードをだんだんと経験してきて、メンタル管理方法についてもスキルがついてきたらRRR1.6~2.0あたりでトレードするのがおすすめです。

資金もどんどん増えてきます。

リスクリワードレシオと勝率を見た時に、本当にそれで利益が出るのかを理論計算する方法もあります。

以下の計算をしてみて、プラスになればお金が増えていく構造になっています。

(リスクリワードレシオ * 勝率) – (1 * 負ける確率) 

RRR2.0、勝率が40%の場合は以下のような計算になります。

この場合は計算結果が0.2となり、プラスになっているのでOKです。

トレードを何度も繰り返していくうちにお金が増えていく構造になっています。

このように理論的に考えておけば、トレードを繰り返すことでお金が増えていく自信を持てますよね。

途中で方針を変えずに同じことを繰り返していくだけで稼ぐことができます。

リスクリワードレシオと勝率について、ここでしっかりと理解しておけば怖いものなし！

リスクリワードレシオの計算方法4ステップ

次に、リスクリワードレシオの計算方法4ステップについて説明します。

以下のステップでリスクリワードレシオを計算しましょう。

• エントリー位置を決める
• 損切り幅を決める
• 利益確定幅を決める
• 利益確定幅と損切り幅の比率を求める

順を追って説明していきます！

エントリー位置を決める

トレード手法にしたがってエントリーポイントを決めましょう。

この時点ではまだエントリーせず、あくまでリスクリワードレシオを計算するために仮置きのエントリーポイントを決めます。

まだまだ次のステップがありますが、リスクリワードを計算しているうちにもどんどん相場は動いていきます。

僕がトレードしている1時間足だと、それほど大きく動くことはありませんからゆっくり計算することができます。

だけど1分足など短い足になればなるほど、相対的に大きく動くことになります。
そのため短い時間軸でトレードする場合は、リスクリワードレシオを素早く計算するスキルも必要です。

「計算しない」というのはあり得ないので、「一瞬で計算できる」ようになる必要があります。

これが、短い時間軸でトレードすればするほどトレードの難易度が高くなる理由でもあります！

エントリー位置の決め方は無限大にあります。

トレード手法によって決め方は異なるので、ここでは決め方までは割愛します。
おすすめは以下の3つです。

• レジサポラインを使ってエントリー
• ブレイクアウトを使ってエントリー
• RSI「買われすぎ」「売られすぎ」を使ってエントリー

損切り幅を決める

続いて、エントリー位置からどこまで逆行したら損切りするかを決めます。

この時の損切り位置の決め方としては、以下の点を考慮しましょう。

• テクニカル上でストーリーが崩れるポイント
• メンタル的に納得できるポイント

まず、テクニカル上でストーリーが崩れるポイントを探します。
エントリー位置を決めた時には、テクニカル上での「根拠」があったはずです。
レジサポラインでの反発を狙ったエントリーなどですね！
その根拠が崩れるポイントが損切り位置の候補になります。

そして2点目のメンタル的に納得できるポイントも考慮に入れましょう！

これはあまり教科書には書いてないことなのですが、とても大事。

教科書的には1点目の内容しか書いてないので苦労するケースが多いです。

「メンタル的に納得できる」というのは、「ここまできたら仕方ないかと諦められるポイント」のことを意味します。

チャートの形から見て、あらかじめ諦められるポイントを決めておくのです。
そうすることで、損切りになっても納得性をもって次のトレードに取り組むことができます。

もしも納得できないところに損切り位置を設定してしまうと、損切りされた後にメンタルを崩します。

損切り直後にすぐにエントリーしてしまいます。
これがコツコツドカンの入り口です。

メンタル的に納得できるポイントに損切り注文を入れることで、勝率も上がり意外と稼ぎやすくなります！

利益確定幅を決める

損切り位置を決めたら、次に利確位置を決めます。

この順番を必ず守るようにしてください！

損切りを決めてから利確です。

その逆はうまくいきません。

トレードする時って稼ぐことしか頭に無くて、利確することしか考えていません。

でも、真っ先に考えるべきはリスクの部分です。
まずはリスクを決めておかないと、自分のお金を守ることができません。

利確から考えてしまうと、損切りのことは考えたくないから無視してエントリーしてしまいます。

エントリー後に損切りする場所を考えていると、トレードとして成り立ちません。

だからまずは損切り位置を決めてから利確位置を決めるようにしましょう。

FXトレードを勉強していて、まずは損切りができるようになる必要がありますよね。
損切りできるようになるのも、とても大変ですよね。

でも、損切りの次に大変なのが利確なんです。

損切りできるようになったと思ったら、次は利確に悩むことになります。

そんな時に、これから説明するおすすめの方法を試してみてください！

まず、利確位置を設定する際には、過度な期待を持たずに現実的な位置を探すといいです。

具体的には、エントリー根拠に使ったテクニカル分析法をそのまま使うようにしてください！

おすすめは以下の4つです。

• レジサポライン
• フィボナッチリトレースメント
• RSIの売られすぎ　買われすぎ
• 値幅理論（N値）

レジサポラインには、チャネルラインやトレンドラインなどの斜めの線と、水平線の2種類があります。

チャネルラインの場合は、チャネルの上下ラインが利確の目安になります。

トレンドラインの場合は、反発を狙うかブレイクを狙うかによって戦略が変わります。
トレンドラインから乖離したポイントが利確位置の目安になります。

フィボナッチリトレースメントの場合は、前回高値を1として、1.618のラインまで伸びたポイントが利確位置目安になります。

RSIでは、「売られすぎ」「買われすぎ」のポイントで利確するのが目安になります。
ですが、RSIの場合は事前に「売られすぎ」「買われすぎ」のポイントを予測するのが難しいです。
なので上級者向けの方法になります。

最後に、値幅理論を元に利確ポイントを見つける方法もあります。

値幅は機能しやすいので、使うのおすすめです。
N,E,Vなどの計算方法がありますが、N値の計算だけ活用できれば十分実践で戦えます。

利益確定幅と損切り幅の比率を求める

最後に、これまで設定した要素からリスクリワードレシオを計算します。

利確幅を損切り幅で割り算すれば、リスクリワードレシオを求めることができます。

ここでもし割に合わないリスクリワードだったり、設定した目標値に届かない場合はエントリーを見送って他のチャンスを探すようにします。

リスクリワードレシオが1より大きいということは、損切りされたときに失う金額の大きさ（絶対値）よりも、利確された時に得られる金額の大きさが多いということになります。

1回損切りして、1回利確すればトータルでお金はプラスになります。

このように、1回のトレードの成績にこだわるのではなく、何回もトレードを繰り返した結果お金が増えるのかを考えるようにしましょう。

トレードで稼いでいきたいのなら、当然何回もトレードをすることになります。

1回トレードして莫大なお金を稼いで終わり！というわけにはいきませんよね。

であれば、何回もトレードをしていくにつれてお金が増えていく仕組みを作らないといけません。

その仕組みを作る時に必ず考えないといけないのが、リスクリワードレシオというわけです。

割に合わないリスクリワードだったり、自分が設定した目標値に届かない場合はエントリーを見送らなければなりません！

ツールで簡単にリスクリワードを計算する方法

これまでの内容で、リスクリワードレシオの計算方法を説明してきました。

ですが、正直計算するのは面倒ですよね。

そこでトレードツールを使ってリスクリワードを簡単に計算する方法を紹介します！

王道のツールである、以下の2つのツールについてそれぞれ説明していきます。

• TradingView
• MT5アプリ

どちらもスマホでも使えるので、外出先でも活用できますよ！

MT5アプリでの簡単な計算方法

MT5のスマホアプリでリスクリワードレシオを計算する方法をご紹介します！

トレードはMT5でやっている方が多いので、この方法を覚えておくと便利です！

TradingViewでの簡単な計算方法

次に、TradingViewでリスクリワードレシオを見る方法を紹介します。

スマホアプリでの方法を説明しますが、パソコンで見る時も同じように計算できます。

一瞬でリスクリワードがわかるのはいいですね。

僕はトレードプランを考える時にTradingViewを使います。
もちろんリスクリワードレシオもあらかじめ考えているので、この方法は良く使います。
TradingViewはテクニカル分析がかなりやりやすいので、無料プランでも登録しておくことをオススメします！

リスクリワードレシオを増大させる方法

これまで説明してきたリスクリワードの計算方法は、「1回だけエントリー」を仕掛ける方法がベースになっています。
ですが、トレードでのポジションの入れ方は大きく分けて以下の3つがあります。
(両建てはおすすめしないのでここでは除外しています)

• 1回だけエントリー
• ナンピン
• ピラミッティング

ナンピン・ピラミッティングをやると、リスクリワードレシオを大きく増やすことができます。

1回だけエントリーする場合は、相場が大きく一方向に伸びてくれないとリスクリワードレシオは大きくとれません。
ほとんどの場合がすぐに建値に戻ってきてしまいます。
そのため、どんなに頑張ってもリスクリワードレシオ5くらいが限界です。

その点、ナンピン・ピラミッティングではポジションを追加していくため、大相場でなくても大きなリワードをとることができます。

この２つの方法を使えば、リスクリワードレシオ10以上を狙えます。

ですが当然難易度は上がるので、十分に練習する必要があります！

ナンピンとピラミッティングそれぞれについて説明していきます。

ナンピンを使ったトレード

1回目にとったポジションの方向よりも逆行した時にポジションを追加していく方法です。

難易度はすごく高いです。

含み損を増やしながらポジションを追加するので、メンタルが崩れてしまうこともあります。
計画的に損切り位置と、追加するポジションの数、損切りされた時の金額を計算しておかないといけません。

ひと昔前にナンピンマーチン手法を使った自動売買ツールが流行りましたね。
ポジションを追加する時にロットも倍にしながらトレードする手法です。
リスクリワードの管理ができていないとすぐに破産してしまいます。

ここで間違った考え方をしてほしくないのですが、ナンピンは悪い方法ではありません。

しっかりとリスク管理・ポジション管理ができていれば利益を出すことはできます。
管理せずに適当にポジションを追加していくからナンピンが怖いものだと思われているだけです。

ではここで、ナンピンをする場合のおすすめのトレード戦略について説明します。

ナンピンは、トレンドフォロー時の押し目買い・戻り売りの場面で活用するのがおすすめです！
トレンドの方向性が明確にわかっている場合は、有効に作用します。
押し目買い・戻り売りをする際にはフィボナッチリトレースメントを使うといいでしょう。

0.618, 0.382, 0.236のそれぞれのラインでナンピンを入れていき、トレンドの方向に伸びていくのを待ちましょう。
当然損切り位置は決めておかないといけないです。
0と0.236の間に入れておくのが良いでしょう。

あとは1.618のラインまで伸びてくれるのを待って利確するだけです。

以下がフィボを使ったトレード例です！

0.618でエントリー
0.382でナンピン
1.618で利確しています。

ナンピンは逆行しながらポジションを追加していく形なのでメンタル的にも負担がかかりやすいです。

気づいたらコツコツドカンにまっしぐら！ということもあるので気をつけましょう。

ピラミッティングを使ったトレード

続いてピラミッティングです。

ピラミッティングは、含み益が増えてきたらポジションを追加し、さらなる利益を狙う方法です。

利確ポイントまで到達できた時、莫大な利益を得られます。

建値平均との距離を近づける形でポジションを追加していくので、ちょっと逆行するだけで含み益を一気に飛ばす可能性があります。
ポジションを追加した時に損切位置がどこになるかを綿密に計算しなければいけません。

ピラミッティングでのおすすめのトレード戦略について説明します。

こちらもトレンドフォローでの押し目買い・戻り売りを活用するのがおすすめです。

それに加えて「トレンドの継続」を要素に加えましょう。

例えば上昇トレンドの場合、「上昇→押し目→上昇→押し目・・・」といった具合にトレンドが続きます。

この、「1回目の押し目」と「2回目の押し目」それぞれでポジションを追加していくのです。

押し目でのポジションの追加方法としては、ナンピンの時に説明したフィボナッチリトレースメントがあります。

この他にも、RSIの「売られすぎ」「買われすぎ」を利用した方法もおすすめです。

やりやすい方法でいいのですが、今回はRSIを使って下降トレンドでのトレードをする場合を例に説明します。

まず1回目の押し目でRSIが「買われすぎ」のサインを出します。
この時にショートエントリーをかけましょう。
その後は安値が更新されるまで様子を見ます。

そして、2回目の戻り目でまたRSIが「買われすぎ」のサインを出した時に追加エントリーをかけます。
この2回のピラミッディングだけでもかなりリスクリワードレシオを大きく取ることができます。
エリオット波動で考えると、2回戻り目をつけたら下降波が始まります。
なので2回戻り目をつけて利益が伸びたら利確するようにしましょう！

慣れてきたら、フラクタル構造を利用して上位足のトレンドに乗って大きく伸ばすこともできるようになります。
まずは基本に忠実にピラミッディングを習得し、稼げるようになってきたら上位足を利用して大きく利益をとることに挑戦してみましょう。

以上がピラミッディングでリスクリワードレシオを増大させる方法です。

ナンピンもピラミッティングも、「綿密に計算する」スキルが必要になります。
そのため、1回だけエントリーをして済ましてしまう場合に比べて、かなり難易度が高い！

上級者向けのトレード方法です。

まずは1回だけエントリーでひたすら練習するのがおすすめです。
そしてリスクリワードレシオの計算ができるようになれば、ナンピンやピラミッティングにチャレンジしてみましょう！

リスクリワードの考え方をトレードに組み込む３つの方法

これまで説明してきたリスクリワードの考え方を実践で使う方法について説明します。

リスクリワードを実践に組み込むには、こちらの３つの方法があります！

• 狙うリスクリワードレシオを明確にする
• 同じ基準でトレードを繰り返す
• トレード記録をつけて振り返る

どれもトレードで稼いでいきたいなら必要なステップです。
３つの方法を全てやりましょう！
ひとつずつ説明していきますね。

狙うリスクリワードレシオを明確にする

まずは自分がどれくらいのリスクリワードレシオで勝負していくのかを決めましょう！

これまでのトレードを振り返ってみて、どれくらいならメンタル的に無理せずトレードできていたかを考えてみるといいです。

目標が明確でないと、トレードの方向性が定まらず、感情に左右されやすくなります。
トレード経験が浅いと思う方はRRR1から1.5を目安にしましょう。

ひと通り基礎も習得していて、FX経験も積んできた方はRRR2を狙うといいです。

無理して背伸びする必要はありません。
経験が浅いうちにリスクリワードを大きく取ろうとすれば、勝率がかなり悪くなります。
勝率が悪いと、手法に対して不信感を抱くようになります。
メンタルがどんどん悪い方向に向かいます。
その結果、勝てなくてお金がどんどん減ってく負のスパイラルにハマっていきます。

だから無理しないように、身の丈に合ったリスクリワードを狙うようにしましょう！

FXはお金を一気に増やそうとすればするほど、欲望にのみこまれてしまいます。

欲望を全面に出してしまうと何もうまくいきません。
お金は一気に増やすのではなく、徐々に増やしていくイメージを持つのが良いです。
最初はリスクリワードを低めに設定しておきながら、勝ったり負けたりして少しずつお金が増えていく状況を体験してみてください。

無理せず地道にやるべきことをやれば、徐々にお金は増えていきます。

同じ基準でトレードを繰り返す

狙うリスクリワードレシオを決めたら、あとは実行していくのみ！

あらかじめ決めておいた、目標のリスクリワードレシオをベースにトレードプランを作ります。

そして実際にエントリーしてトレードします。

トレードごとに目標のリスクリワードレシオは絶対変えないようにしてください。

途中で基準を変えてしまうと、その瞬間全てがふりだしに戻ります。
これまでの努力が水の泡になります。

実はこのフェーズが意外にも1番しんどいです。
途中でいろんな誘惑があって、すぐに基準を変えたくなります。
僕自身稼げてなかった時、ここでいつも誘惑に負けてました。
すぐに誘惑に負けて他のことに目移りしてしまいました。

未来の自分のため、ひたすら我慢して同じことを繰り返しましょう。

我慢してる時に考えるべきことは「3ヶ月後の自分のために」です。
3ヶ月後、今よりも理想の自分に近づいていることだけを考えて頑張りましょう！

あとはこの作業を最低3週間続けてください。
人間、同じことを3週間続けてたら習慣になります。
ひとたび習慣になれば、我慢しなくても「あたりまえ」として定着していきます。

同じ考え方で同じことを続ける！
頑張りましょう！

トレード記録をつけて振り返る

トレードで稼いでいきたいなら、必ずトレード記録をつけましょう！

トレード記録をつけることで、最短で稼げるようになります。

トレード記録がなぜ大切か、説明しますね。

まず記録をつけることで、あとで振り返りができます。

計画上のリスクリワードレシオと、実績のリスクリワードレシオを比較して改善ができるようになります。
すると、今の自分のレベルを認識できるようになります。
メンタルを正常に保つことができます。
結果、トレードの成績もどんどんよくなっていきます。

トレード記録と聞くと、「めんどうくさい」と思いますよね。
僕は全然几帳面な性格ではなく、むしろ大雑把な方です。
だからトレード記録なんかめんどうで仕方ありませんでした。

だから記録をつけない人の気持ちが痛いほど分かります。

そこで僕が考えたのが「気軽にトレード記録をつけられるようにする」という方法です。

まず、トレード記録をつけるためにスマホアプリで「Googleスプレッドシート」を入手しましょう。

Googleアカウントさえあれば、パソコンでもスマホでも同じスプレッドシートファイルを編集することができます。
そして、以下のような項目だけを表で管理するようにしましょう。

番号「0」は損益グラフを作るとき、0円スタートになるようにダミー行を入れているだけです。

あとはトレードしたらこの表を埋めていくようにします。

スマホアプリでも簡単に入力できるので、外出先でも気軽に書けます。
メモ項目を追加して、トレードごとに簡単な感想を記入するのもいいでしょう。
これだけで、トレードの成績を振り返りながら改善していくことができます！

スマホでも記入するのに1分もかかりません。

トレード記録は、ひとつひとつのトレードを大切にこなさなければ記入できなくなります。

例えば、メンタルが崩れてトレードプランを考えていないのに闇雲にエントリーを繰り返したりしていると、トレード回数が多すぎて記入が追いつかなくなります。
なのでトレード記録をつけなくなったら、成長が止まっているサインだと思ってください。
綿密にトレード記録をつけている時は、メンタル的にも落ち着いています。
1回のトレードを大切にできている状態です。

最短で稼げるようになるためのツールとして使ってください！

おすすめは1時間足でトレードしてその記録をつけることです！
1時間足でトレードすると、1ヶ月に10回ほどのトレードで済みます。
10回分のトレード記録をつけるくらいならやってもいいと思えますよね。

リスクリワードレシオを徹底的に身につけよう！

以上がリスクリワードに関する基本知識の全てです！

リスクリワードレシオと勝率の関係は頭に入れておきましょう。
そして、自分ならどのリスクリワードレシオでトレードするのか考えてみましょう！
リスクリワードレシオの計算方法は、自分ですぐにできるようにしておきましょう。
トレードする前に必ず計算しなければいけません。
計算するためにMT5やTradingViewを活用するのがおすすめです！

リスクリワードレシオを増大させるワザとして、ナンピンやピラミッティングがありましたね。
これは上級者テクニックなので、慣れてきたら使うようにしましょう！
検証ツールで練習してから本番トレードにチャレンジするといいです！

本番トレードでは、とにかく我慢が必要。

トレードは「待つ」スキルが求められます。

とにかく「待つ」時間が長いです。
トレード記録をつけたりアウトプットしながら絶好のチャンスが来るのを待ちましょう！

リスクリーワードを理解しておくことで、トレードは格段に楽になります！

この記事を1回読んだ時には理解できたと思うかもしれません。
でも人間は忘れてしまういきものです。
このページを「お気に入り登録」しておいて、後で必ず読み返すようにしましょう。

明日もう一度読んでみてください。
そうするだけで記憶にしっかりと定着します！